運送会社が変わるには資金が必要|トラックリースバックという選択肢達 [適正原価第4回]

これまで3回にわたって、これからの運送会社を取り巻く変化について考えてきました。

第1弾では「適正原価」。

第2弾では、価格交渉と荷主・運送会社の力関係。

第3弾では、多重下請構造の是正と、水屋や取扱事業者が担ってきた営業・マッチング機能について取り上げました。

ここまで見てくると、共通していることがあります。

これからの運送会社には、
これまで以上に「経営を変える力」が必要になる。

そして、経営を変えるためには資金が必要です。

今回は、運送会社の「資金調達」について考えてみます。

目次

適正原価の時代には「資金余力」が重要になる

適正原価が導入されても、それだけで運送会社の経営が改善するわけではありません。

採算の合わない仕事について価格交渉を行う。

条件が改善されなければ仕事を見直す。

新しい荷主を開拓する。

こうした判断をするには、会社に一定の資金余力が必要です。

手元資金に余裕がなければ、条件が悪いと分かっていても、売上を確保するために仕事を受け続けなければならない場合があります。

価格交渉力を左右するのは、交渉術だけではありません。

「仕事を断ってもすぐには困らない」という財務体力も、交渉力の一部です。

制度が変わるほど「投資」が必要になる

多重下請構造が是正されれば、実運送会社へより適切な運賃が届くことが期待されます。

一方で、これまで取扱事業者などが担ってきた営業、荷物探し、帰り荷の確保、配車、マッチングといった機能を、運送会社自身が担う場面も増える可能性があります。

  • 営業人材の採用
  • ホームページの整備
  • 物流マッチングサービスの利用
  • 配車システムの導入
  • 業務管理システムの導入

こうした取り組みにも費用がかかります。

さらに、ドライバー不足への対応として、給与や待遇の改善、安全設備への投資、車両環境の改善なども必要です。

制度が変わるほど、
運送会社には「変化するための資金」が必要になる。

運送会社は継続的に大きな資金を必要とする

運送会社には、一般企業とは異なる大きな資金需要があります。

その中心がトラックです。

車両購入だけではありません。

車両購入・入替
車検・修繕
タイヤ・部品
保険
ドライバー採用
安全・DX投資

運送会社は、売上を作るために車両や人材へ継続的に資金を投じなければならない業種です。

だからこそ、これからは、

「いくら売上を作るか」だけではなく、
「必要な資金をどう確保するか」

という財務戦略も重要になります。

運送会社には「トラック」という資産がある

ここで注目したいのが、会社がすでに保有しているトラックです。

トラックは購入時に大きな資金を必要とします。

しかし一方で、中古車市場では一定の価値を持つ資産でもあります。

トラックは「使う資産」であると同時に「価値を持つ資産」
会社が保有する
トラック
→
車両として固定された
資産価値

会社にトラックはある。

しかし、その価値は車両という形で固定されています。

そのため、資産を多く持っていても、手元資金には余裕がないという状況が起こります。

通常、車両を売却すれば現金化できます。

しかし運送会社にとって、トラックは売上を生み出すために必要な設備です。

売却して使えなくなれば、事業そのものに影響します。

そこで活用できる方法の一つが、

トラックの「リースバック」

です。

トラックリースバックとは

トラックリースバックとは、現在保有している車両を売却し、その車両をリース契約によって引き続き使用する仕組みです。

保有しているトラックを売却
↓
車両の売却代金を受け取る
↓
同じトラックをリースで継続使用
「トラックを資金化する」ことと、
「トラックを使い続ける」ことを両立する仕組みです。

通常の車両売却との大きな違いは、売却して終わりではなく、リースによって継続使用できる点にあります。

運送会社にとっては、保有している車両の価値を現金化しながら、輸送能力を維持できる可能性があります。

資金調達は銀行融資だけではない

資金調達というと、銀行融資を最初に考える会社が多いと思います。

もちろん、銀行融資は重要な資金調達手段です。

しかし、資金調達方法を銀行借入だけに限定する必要はありません。

従来の発想

資金が必要
↓
銀行から借りる
→
資金調達の選択肢

保有資産も活用して
資金を作る

運送会社であれば、その代表的な資産がトラックです。

トラックリースバックを活用することで、車両に固定されていた価値を運転資金などへ転換することができます。

また、銀行の融資枠を今後の設備投資などに残しながら、別の方法で資金を確保するという考え方もあります。

大切なのは「資金を何に使うか」

ただし、リースバックは資金を作ればそれで終わりというものではありません。

重要なのは、その資金をどのように使うかです。

人材への投資
車両の修繕・入替
営業体制の強化
DX・配車システム
新規荷主の開拓
運転資金の確保

これまでの記事で取り上げてきた経営改革を実行するためにも、資金は必要です。

リースバックは、そのための選択肢の一つとして考えるべきでしょう。

FC車両リースという選択肢

ファンドクリエーションでは、事業用車両を対象とした「FC車両リース」を提供しています。

FC車両リースでは、現在使用している車両を売却して資金化し、その後もリースによって同じ車両を継続使用することができます。

資金調達だけでなく、キャッシュフローや財務面の改善を検討する際にも活用できる仕組みです。

また、契約満了後についても、車両の返却、再リース、買戻しなどを検討することができます。

重要なのは「いくら調達できるか」だけを見ることではありません。

リース料を含めた、その後のキャッシュフローまで確認したうえで利用を判断する必要があります。

これからの運送会社には「財務戦略」が必要

適正原価。

荷主との価格交渉。

多重下請の是正。

営業力の強化。

ドライバー不足への対応。

物流業界では、さまざまな変化が同時に進んでいます。

これらに対応するには、現場力だけでは足りません。

原価を把握する
↓
利益を管理する
↓
必要な投資を決める
↓
そのための資金を確保する

これからの運送会社には、

「物流経営」と「財務戦略」を
セットで考えること

が、これまで以上に重要になっていくでしょう。

まとめ|保有トラックを「資金調達力」として考える

運送会社にとって、トラックは単なる固定資産ではありません。

荷物を運び、売上を生み出すための設備です。

そして同時に、必要なときには資金調達に活用できる資産でもあります。

会社を変えるには資金が必要です。

しかし、その資金をすべて新たな借入だけで用意する必要はありません。

今すでに会社が持っているトラックを、
「資金調達力」として考える。

その選択肢の一つが、トラックリースバックです。

これからの運送会社経営では、

「どう仕事を取るか」だけではなく、
「どう資金を作り、その資金で会社をどう変えるか」

という視点が、これまで以上に重要になっていくのではないでしょうか。

トラックを使い続けながら資金調達を検討するなら

保有している事業用車両を活用した資金調達について、FC車両リースという選択肢があります。

FC車両リースを詳しく見る
※トラックリースバックの利用条件、対象車両、契約内容などは案件によって異なります。資金調達額だけでなく、契約期間中のリース料や今後のキャッシュフローを含めてご検討ください。

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