SA・PAで駐車スペースが満車の場合クルマをゼブラゾーンや道沿いに停めてもいいのか？

行楽シーズンに役立つ高速道路の駐車対策：SA・PAが満車の時の3つの選択肢

　行楽シーズンや年末年始、連休のたびに、多くの人が車での移動を選択するため、高速道路は大渋滞になります。そんな中、サービスエリア（SA）やパーキングエリア（PA）も混雑し、駐車スペースが見つからないことがよくあります。特に、食事時や休憩時間は多くのドライバーが同じタイミングでSA・PAを利用しようとするため、すべての駐車マスが埋まってしまうことが少なくありません。

　では、SA・PAが満車になった場合、どのように対処すべきでしょうか？今回は、NEXCO中日本の見解をもとに、駐車スペースが確保できない場合の3つの選択肢をご紹介します。

1. 次のSA・PAに向かう

　最も理想的な対処法は、次のSAやPAに向かうことです。時間に余裕がある場合、この選択が最も無難で安全です。駐車スペースを探して、混雑したSA・PAで無理に車を停めることを避けることができます。

　さらに、高速道路にはSAやPAの混雑状況を示す情報板が設置されており、リアルタイムの駐車状況を事前に把握することが可能です。また、NEXCO中日本が提供している交通情報サイトでは、SA・PAの駐車場の画像情報が提供されているため、これらを活用して混雑を避けるのも賢明です。特に長距離運転中は、次の休憩ポイントを計画的に選ぶことがストレスを軽減します。

2. ゼブラゾーンや路肩で待機する

　どうしてもすぐに休憩を取らなければならない場合は、SA・PA内のゼブラゾーンや他の車の邪魔にならない場所で一時的に待機することも一つの選択肢です。NEXCO中日本によると、駐車スペースが空くまでゼブラゾーンなどで待つことは許容されています。ただし、この場合も、車内で待機し、決して車から離れないようにすることが大切です。

　ゼブラゾーンは通常、緊急時や特殊な車両が使用するためのスペースであり、長時間の駐車や車両を離れる行為は他の利用者に迷惑がかかります。待機する際には、周囲の交通の流れを妨げないように注意し、駐車スペースが空いたら速やかに移動しましょう。

3. ゼブラゾーンや路肩に停車して用事を済ませる

　一見便利に思える選択肢ですが、ゼブラゾーンや路肩に車を停めたまま、トイレや買い物に行く行為は、NEXCO中日本によって禁止されています。たとえ短時間であっても、車を離れることは避けましょう。ゼブラゾーンは他の車両の動線を妨害しやすいため、安全面でも問題があります。

　また、路肩に車を停めることで、緊急車両や他のドライバーの通行に影響を与えることもあります。このため、車をゼブラゾーンや路肩に停めて用事を足す行為は避けるべきです。どうしても休憩が必要な場合は、少しでも空きのある駐車スペースを探すか、他のサービスエリアまで我慢するよう心がけましょう。

事前の混雑情報を活用して快適なドライブを

　SA・PAが満車の際の対応として、次のSA・PAに向かうことが最も推奨されていますが、より快適なドライブを実現するためには、事前に混雑情報を確認しておくことが重要です。NEXCO中日本は、混雑状況を表示する情報板を提供しており、交通情報サイトではリアルタイムの画像情報も公開されています。これらを活用すれば、満車のサービスエリアを回避し、スムーズな休憩が可能となります。

　行楽シーズンや連休のドライブは楽しさが倍増する一方で、混雑により疲れが増すこともあります。しかし、事前の準備と適切な対応で、快適な旅を楽しむことができるでしょう。SA・PAの駐車問題に遭遇した際には、今回紹介した3つの選択肢を頭に入れて、安全でストレスの少ないドライブを心がけてください。