最近ニュースやSNSで「ガソリン200円時代」という言葉を目にする機会が増えています。原油価格の上昇や中東情勢の緊張などを背景に、「本当に200円になるのではないか」という議論も広がっていますが、多くの人が気になっているのは、もしガソリンが200円になった場合、実際に家計のガソリン代はどれくらい増えるのかという点ではないでしょうか。そこで今回は、燃費10km/Lのガソリン車と燃費25km/Lのハイブリッド車を想定し、生活パターン別に家計への影響をシミュレーションしてみました。
今回の前提条件は次の通りです。
- ガソリン価格:150円 → 200円
- 値上がり幅:1Lあたり50円
サンデードライバー(月4回ドライブ)
月4回・1回40kmの利用を想定すると、月間走行距離は160km。
日常の買い物ドライバー(毎日短距離利用)
1日10kmを月30日走るケースでは、月間走行距離は300km。
車通勤ドライバー(毎日通勤)
1日30kmを月20日通勤する場合、月間走行距離は600km。
ガソリン車とハイブリッド車の差
ガソリン価格が200円になった場合の負担増を整理すると次の通りです。
| 利用スタイル | ガソリン車(10km/L) | ハイブリッド(25km/L) |
|---|---|---|
| サンデードライバー | 約800円 | 約320円 |
| 日常買い物 | 約1,500円 | 約600円 |
| 車通勤 | 約3,000円 | 約1,200円 |
燃費が良い車ほど、当然ながらガソリン価格の上昇の影響は小さくなります。
ガソリン車とハイブリッド車では、今回の試算でも負担差は約2.5倍となりました。
実は本当に怖いのは「ガソリン代」ではない
ここで一度、冷静に見る必要があります。仮にガソリン価格が1Lあたり200円になったとしても、一般家庭におけるガソリン代の直接的な負担増は、多くの場合月数百円から数千円程度にとどまります。
しかし、本当の問題はそこではありません。ガソリン価格が上昇すると、トラック輸送費や宅配コスト、食品物流、農業用燃料など、さまざまな物流コストが押し上げられます。その結果、影響は「ガソリン価格の上昇 → 物流コストの上昇 → 商品価格の上昇」という形で経済全体に広がっていきます。
つまり、ガソリン代そのものよりも、食料品や日用品、外食、ネット通販といった生活に密接に関わる商品の価格が、時間をかけてじわじわと上昇していく可能性がある点こそが、私たちの家計にとって大きな影響となるのです。
