(店内に入って一息つく)
……腹が減った。今日の俺は、とにかくラーメンだ。
豚骨と和だしの醤油……ほう、これは気になる組み合わせだな。
(ラーメンが運ばれてくる)
おお……スープの香りが鼻にふわりと届く。豚骨のコクと、和だしの落ち着いた香りが同居している。
見た目は濃厚そうなのに、どこか上品な佇まいだ。
(レンゲで一口)
……うん!これは……まろやかだ。豚骨のクリーミーさをしっかり残しつつ、和だしの旨みが後からすっと追いかけてくる。
重すぎない。だが物足りなくもない。いいバランスだ。
(麺をすする)
……ズズッ……。
うん、麺は中太のストレート。スープをしっかり持ち上げながら、つるりと喉を通る。噛むと小麦の甘みがじんわり広がって、スープと仲がいい。
(チャーシューに箸を伸ばす)
おお、柔らかい……。箸で持ち上げると、ほろっと崩れそうだ。
口に入れると……豚の旨みがじゅわっと広がる。脂身は甘く、赤身はしっかり。これはご飯が欲しくなる。
(再びスープをすする)
うん、この和だしの余韻……。豚骨の強さを中和しながら、むしろ奥行きを作っている。
これは……飲み干したくなるスープだな。
(しみじみと一息つく)
……いやぁ、やられたな。豚骨と和だしの組み合わせ、こんなにも自然に、こんなにも美味しくなるとは。
俺の胃袋、今日も幸せだ。