【郡山グルメ】夜にぴったり!ますや本店で郡山ブラックラーメンをすすってきた🍜✨
【FCのグルメ郡山編】夜に染み入る黒き一杯。ますや本店「伝」郡山ブラックラーメン
「腹が……減った」
出張の仕事がひと段落し、気がつけば夜も更けていた。
知らない町、知らない駅前、ふらふらとさまよう足が導かれるまま、俺は郡山の駅前にいた。
ネオンの隙間に、ぽつりと灯る暖簾。
「ますや本店 駅前店」──郡山ブラックラーメンの元祖。
その重々しい名を、どこかで聞いた記憶がある。
深夜0時過ぎ。看板の明かりはまだついている。
ラーメンが、俺を待っている。
■明治創業の“伝統”が、どんぶりに宿る。
「いらっしゃいませー」
眠気を感じさせない店員の声に迎えられ、カウンターに腰を下ろす。
6席の小ぢんまりした空間、静かだが心地よい。
注文したのは、もちろん「伝」──元祖郡山ブラックラーメン。
そして、麺はストレートを選んだ。ちぢれ麺派も多いらしいが、今回は基本に立ち返る。

湯気とともに現れた黒き一杯。
漆黒のスープに、チャーシューが3枚どっしりと浮かぶ。
器からは、静かな迫力を感じる。
■いざ、実食。
レンゲですくい一口。
……黒い。けれど、しょっぱいわけではない。むしろ、じんわりと優しい。
見た目に反して、スープはすっきりとした口当たり。
出汁の奥にあるコクが、じわじわと舌に広がっていく。
これは、飲み干しても罪悪感のない醤油スープだ。
ストレート麺はしなやかで、スープと程よく絡む。
気づけば夢中ですすっている。
夜の駅前、腹の底から満たされていく感覚……これが「郡山ブラック」の魅力か。
■デカチャーシューと深夜の背徳感
チャーシューは、とにかくでかい。厚い。
しかも、脂身より赤身の旨さで勝負してくる。
この肉の質感が、明治から続く伝統の意地というやつだろう。
「しみるなぁ……」
一人つぶやく。
〆のラーメンとして語られる理由が、なんとなくわかってきた。
■このラーメンには「静けさ」がある。
喜多方は朝、白河は昼、郡山ブラックは夜。
確かにそんな気がする。
この「伝」は、疲れた夜の体に染みる。
味が濃すぎないからこそ、余韻が長い。
心がほっとする。そんなラーメンだ。
■まとめ:星より記憶に残る一杯
食べログ評価は★3.57。
でも、こういう店は点数じゃない。
深夜、駅前、静かなカウンターで
黒いラーメンをすする時間。
「うまい。……なんだか、泣けてくるな」
また郡山に来ることがあれば、必ず寄ろう。
今度はちぢれ麺も試してみたい。
そう思わせてくれる一杯だった。
ごちそうさまでした。