たった1記事でトラックリースバックを解説。メリット・デメリット・流れ・対応車種

トラックのリースバックとは？

トラックのリースバックとは、保有しているトラックを売却し、その後、売却したトラックをリース契約によって引き続き使用する仕組みです。この方法を利用することで、現在使用しているトラックをそのまま使い続けながら、様々な財務改善が可能になります。

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トラックリースバックのメリット

トラックをリースバックすることで以下のメリットを享受し、財務改善に繋がります。

⾞両売却による資⾦調達が可能

車両の売却金額分を資金調達可能です。通常の売却と異なり、その車両はリースで引き続き使用することができます。
事業資金が足りないと、トラックの調達や資材購入、設備投資といった経営に欠かせない対応が難しくなります。そんな時に役立つのが「トラックリースバック」です。活用することで、突発的な資金ニーズにも柔軟に対応でき、まとまった資金を手元に確保できます。

トラックはそのまま使用可能

通常の売却では資金は確保できるものの、トラックを失えば事業の継続が難しくなります。
しかし、トラックリースバックなら売却と同時にリース契約を結ぶことで、トラックをそのまま使い続けることが可能です。
資金繰りの改善と車両の確保を両立させたい事業者に最適な方法です。

月々のキャッシュフロー改善

トラックをリースバックすると、売却によって得た資金を事業運営や投資に回すことができるだけでなく、リース契約を組み直すことで月々の支払い負担を軽減できます。
リース期間を延長することで、毎月のリース料は抑えられ、資金繰りに余裕が生まれます。その結果、突発的な資金需要や新たな事業機会にも柔軟に対応できるようになり、キャッシュフローの安定化につながります。

トラックを貸借対照表から取り除くことで企業価値を向上

トラックをリースバックすると、車両は貸借対照表から資産として計上されなくなり、同時にそれに対応する負債も減少します。これによって「オフバランス化」が実現し、企業の資産総額と負債総額が圧縮されます。

特にオペレーティングリース契約によるリースバックの場合、貸借対照表上にトラックを資産計上する必要がなくなります。これにより、決算書上の資産効率が改善され、財務分析において経営評価がプラスに作用します。結果として、投資家や金融機関からの信用度が高まり、企業価値の向上につながります。

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トラックリースバックのデメリット

トラックリースバックを活用するときに気を付けたいポイントは以下です。

毎月リース料が発生

トラックリースバックを利用すれば、所有するトラックを売却してまとまった資金を手に入れながら、そのまま業務で使い続けることができます。資金調達と事業継続を両立できる点は大きなメリットです。

一方で、売却後はリース契約に基づいて毎月リース料を支払う必要があり、これが固定費として経営を圧迫する可能性があります。特に収支が不安定な時期には注意が必要です。

したがって、トラックリースバックを導入する際には、将来的なリース料の総額や資金繰りへの影響をしっかりとシミュレーションすることが重要です。

車両のカスタマイズには事前の許可が必要

トラックリースバックを利用すると、車両の所有者はリース会社となるため、車両を自由にカスタマイズすることはできません。カスタマイズを行う際には、事前にリース会社の許可を得る必要があります。

さらに、契約終了時には車両を元の状態に戻す「原状回復」が求められるケースもあります。
そのため、トラックリースバックを活用する場合は、改造やカスタマイズの自由度が制限される点に注意が必要です。

修理費等の費用は負担しなければいけない

トラックリースバックを利用する際、車検費用や返却時の原状回復費用は原則として借主負担です。さらに、事故などで修理が必要になった場合の費用も借主が負担するため、自動車保険の加入は必須といえるでしょう。

リース会社によっては、車検や点検、通常の修理をカバーする追加プランを用意している場合もあります。ただし、これらを利用するとリース料が上がるため、コスト全体を事前にシミュレーションしておくことが欠かせません。

契約期間内の中途解約はできない

トラックリースバックを締結すると、多くの場合は契約途中の解約が認められず、解約する場合は中途解約金が発生します。
さらに、契約中は所有権がリース会社にあるため、任意にトラックを売却して資金化することはできません。

そのため、導入前には契約期間・リース料総額・事業計画を精査し、万一の資金需要にも耐えられるかをキャッシュフローでシミュレーションしておくことが重要です。

したがって、リースバックの対象とするトラックは使用頻度の高い車両を選ぶことが推奨されます。こうすることで、途中で不要になるリスクを減らし、解約の必要性を最小限に抑えることができます。

メンテナンスリースが使えない

通常のオートリースでは「メンテナンスリースプラン」があり、車検や法定点検、消耗品交換などをパッケージで任せられることがあります。
しかし、トラックリースバックの場合はこうしたプランが付かないことが多く、維持管理はすべて借主側の責任となります。

したがって、リースバックを検討する際には、リース料以外に発生する維持コスト（点検・車検・修理・消耗品交換）をシミュレーションしておくことが重要です。

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ファンドクリエーションのリースバックについて

当社が提供する「FC車両リース」は、ファイナンシャルリースとは異なり、柔軟性の高いオペレーティングリースです。

トラックをはじめとする各種業務用車両に対応しており、契約満了時には車両の買戻しが可能です。
また、リース対象車両は「自己所有車両」および「リース残債のある車両」のいずれも対応可能ですので、既存資産の有効活用をお考えの企業様にもご利用いただけます。

資産の流動化やバランスシートの軽量化、キャッシュフロー改善など、財務戦略の一環として導入いただける選択肢です。

リースバックできるトラックの種類

当社が展開する「FC車両リース」は、幅広い車種に対応しており、運送業界の多様なニーズに応えるサービスを提供しています。

実際にリース対応した車両と同一車種を一部紹介します！

さらに詳しい情報については下記の記事から↓

全業界で活用できるトラックリースバックの魅力

――資金調達から経営効率の改善まで、業種別に見る実践的な活用戦略

トラックリースバックは、もはや一部の業種に限られた資金調達手段ではありません。車両を資産として抱える企業にとって、財務戦略・投資戦略の両面で有効に活用できる汎用性の高い選択肢となっています。

とくに、車両稼働が利益に直結する業界においては、「手放さずに資金化」できるという特性が、資金繰りの柔軟性と経営の俊敏性を両立させる重要なポイントになります。

以下では、業種別にその活用価値を整理します。

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運送業・物流業：資産圧縮と拡張投資の両立

運送業界にとってトラックは、荷物を運搬し収益を生み出すための“稼ぐ装置”である一方で、貸借対照表上では多額の固定資産として計上される重い存在でもあります。
特に大型トラックは新車であれば1,000万円を超えることも珍しくなく、中小企業や創業間もない企業にとっては大きな投資負担です。購入資金を借入で賄えば、長期的な返済義務が発生し、資金繰りを圧迫するリスクもあります。

こうした車両を自社保有で増やし続けると、財務体質が硬直化し、新規案件や成長投資への柔軟な対応力を損なう恐れがあるのです。

リースバック活用によるメリット

この課題に対する解決策の一つが「トラックリースバック」です。リースバックを活用することで、以下のような効果が期待できます。

• 固定資産の圧縮により総資産利益率（ROA）が改善
• 売却による資金を設備投資などの成長投資に回せる
• 金融機関への信用指標を強化し、融資や取引条件の改善につながる

結果として、経営資源の再配置と財務の機動力を確保でき、特に車両稼働率の高い運送業ほどその効果は顕著に表れます。

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建設業：設備投資を抑えながら、財務体質と信用力を改善

建設業は、大型ダンプや重機などの高額な特殊車両を多数保有する必要があるため、固定資産の比重が非常に高くなりやす建設業は、大型ダンプや重機などの高額な特殊車両を多数保有する必要があり、固定資産の比重が非常に高くなりやすい業種です。
これらの車両は現場作業に欠かせないものですが、貸借対照表上ではすべて固定資産に分類され、購入資金を借入で調達した場合は固定負債も積み上がります。結果として自己資本比率の低下や財務体質の硬直化を招き、銀行など金融機関からはネガティブに評価されやすくなります。

リースバック活用による効果

こうした課題に対して有効なのがリースバックです。建設業でリースバックを活用することで、次のような効果が期待できます。

• 車両を現金化しながら、そのまま使用を継続できる
• オフバランス処理により貸借対照表から車両を外し、総資産を圧縮
• 自己資本比率やROAといった財務指標を改善
• 銀行や取引先からの信用力を高め、資金調達環境を良化

特に高額な特殊車両を多数抱える建設業にとって、財務効率の改善と資金確保を同時に実現できる点は大きなメリットです。

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インフラ業界：長期プロジェクトと財務の健全化の両立

電気・道路・通信といったインフラ業界は、数年単位で進める大規模プロジェクトが多く、請求から入金までに長いタイムラグが発生するのが一般的です。
さらに、特殊車両や大型機材などの設備投資の負担も大きく、資産の重さが経営の柔軟性を妨げる要因となるケースも少なくありません。

リースバック活用による効果

こうした課題に対して有効なのがリースバックです。インフラ業界でリースバックを活用することで、次のような効果が期待できます。

・長期保有している車両を現金化し、キャッシュリザーブを確保
・バランスシートから車両を外し、自己資本比率などの財務指標を改善
・銀行や取引先からの評価を高め、長期プロジェクトに必要な追加融資を得やすくする
・固定資産に縛られない、戦略的な設備計画を立案できる

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その他の業界：眠れる資産を“経営に効く資金”に変える合理的な選択肢

農業・林業・イベント業など、車両の使用頻度に波がある業種でも、トラックや特殊車両は重要な業務資産です。しかし、こ使用頻度に波のある業種の課題

農業・林業・イベント業などでは、トラックや特殊車両は欠かせない業務資産です。しかし、こうした車両の利用は季節や案件によって大きく変動するため、使用頻度に波があるにもかかわらず貸借対照表上には固定資産として積み上がり続けます。
その結果、自己資本比率や総資産利益率（ROA）の低下、資金効率の悪化を招き、金融機関や取引先からの信用評価にマイナスの影響を与える可能性があります。

リースバック活用によるメリット

リースバックを導入することで、次のような実質的な効果が得られます。

• 必要な車両を手元に残したまま固定資産を圧縮できる
• 支払い済みの車両であれば、一時的なキャッシュインとオフバランス化（オペレーティングリース化）が可能
• 残債のあるリース車両であれば、契約期間を延長することで月々の支払負担を軽減し、資金計画を見直せる
• BS（貸借対照表）のスリム化により、金融機関や取引先からの信用評価を高めやすくなる

中長期的な財務戦略としての位置づけ

リースバックは短期的な資金繰りには不向きですが、将来の事業展開や信用力強化を見据えた中長期的な財務戦略として効果を発揮します。
借入を増やさずに資金余力を確保したい、資産の見直しを通じて財務体質を健全化したいと考える企業にとって、リースバックは眠っている資産を“経営に効く資金”へ転換する手段となり得ます。

FC車両リースの他社にない特徴

ここからは当社のFC車両リースの他社にない特徴、強みを紹介していきます。

資産のオフバランス化が可能

当社が提供する「FC車両リース」はオペレーティングリース契約をベースとしているため、車両を自社資産として計上する必要がありません。
その結果、資産のオフバランス化を達成でき、財務の健全性向上や資金効率改善につながる仕組みとなっています。

当社の「FC車両リース」はリース契約の満了時に車両の買い戻しが可能

当社のリースバックは、契約期間中は車両を使用し続けられるだけでなく、契約満了後に買い戻すことも可能です。資金調達と車両確保の両立ができる仕組みとなっているため、安心してご利用いただけます。

自己所有、リース残債のある車両どちらも対応可能

当社の「FC車両リース」は、リース残債を抱える車両にも柔軟に対応可能です。現在お使いの車両を一台ごとに分析し、特に運送会社様にとってメリットの大きい車両を選び出し、資金調達・財務改善に直結するポートフォリオをご提案いたします。

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「FC車両リース」のご契約までの流れ

次にFC車両リースご契約までの流れをご紹介します。

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「FC車両リース」に関するQ&A

Q1. リース契約期間内での解約はできますか？

A. 原則、契約期間内の解約はできません。

Q2. 車検・点検等のメンテナンス費用は含まれていますか？

A. メンテナンス費用はお客様のご負担にてお願いしています。

Q3. 契約満了時に再リースは可能ですか？

A. 可能です。ただし、再度所定の審査が必要となります。

Q4. 車両返却時の修繕は必要ですか？

A. 経年劣化・通常使用の劣化を除き、必要な修理等を行い、原状回復をお願いいたします。

Q5. 契約形態はどうなりますか？

A. オペレーティングリース契約となります。

Q6. リース車がもらい事故で全損になったらどうなる？

A.警察と保険会社、リース会社に連絡してください。その後契約は強制終了、違約金等を支払っていただきます。

Q7.リースバックとは車両で何をするの？

A.ファンドクリエーションが手掛けるオペレーションリースバックでは、資金調達、資産のオフバランス等　財務改善ができます。

Q8.リースバックは何割で買い取ってくれるの？

A.原則、トラックは時価で買い取ります。

Q9.リース車をぶつけてしまった場合はどうすればいい？

A.お客様負担で現状回復していただきます。

その他　ご不明なことがありました。以下のX 公式アカウントまでご連絡ください。

https://x.com/fc_lease

FC車両リースについてご質問がある場合は、こちらのコメント欄かDMからよろしくお願いします。

— FC物流マガジン　運送会社に役立つ情報を発信しています！ (@fc_lease) April 24, 2025

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事例紹介：人材不足や燃料費の高騰に直面している会社がＦＣ車両リースを活用しＣＦを改善した事例

　東海地方で運送業を営むC社は、長年新車を5年ローンで購入していました。しかし、昨今の人手不足による会社の売上の減少や燃料の高騰などの影響で、従来の期間でローンを支払うと返済期間中は、利益が圧迫されることで、資金繰りが厳しくなってしまいました。
　その際のリース期間の引き延ばしとして当社の「FC車両リース」をご利用いただきました。そこで、ローン3年目のトラックを「FC車両リース」を活用することで、5年間のリース契約を結ぶことで、一台のトラックのローン・リース期間を8年に延長させて頂きました。

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まとめ

トラックリースバックは、食品加工業・製造業・建設業をはじめ、さまざまな業界で利用可能な資金調達手段です。設備投資が必要な場面や、季節変動によって資金繰りが不安定になりやすい企業にとっては、特に効果を発揮します。経営者の方は、自社の状況や今後の事業計画を踏まえて、資金戦略の一つとして導入を検討されてはいかがでしょうか。