
茂さん、最近「標準運送約款」が改定されたって聞いたんだけど、具体的にどんな変更があったの?

そうね、今回の改定は物流業界にとって重要なポイントがいくつかあるわ。例えば、待機時間料や荷役料の新しい規定が盛り込まれたことが大きな特徴よ。

待機時間料って何?それに、どんなふうに変わったの?

待機時間料は、トラックが荷物を積み込むまでや降ろすまでの間に待機している時間に対して発生する料金のことよ。今回の改定では、車両のサイズごとに30分ごとの料金が明確に示されたの。例えば、小型車なら1670円、中型車なら1760円、大型車は1890円、トレーラだと2220円よ。

へぇ、そんなふうに細かく決められてるんだね。他には何か変わった点はある?

そうね、新たに「積込料」と「取卸料」も規定されたのが注目ポイントよ。これも30分単位で計算されるんだけど、中型車の場合、機械荷役なら2180円、手荷役なら2100円と設定されているわ。

なるほど。でも、それだけじゃなくて割増料金もあるって聞いたけど?

その通り!荷役作業が2時間を超えた場合には割増料金が適用されることになったわ。割増率は労働基準法を参考にして「5割増」と決められているの。

5割増って結構大きいね。それって運送会社にとって良いことなの?

確かに運送会社にはプラスになるけど、それ以上に重要なのは、この仕組みを適切に運用することね。例えば、荷待ちや荷役作業の対価を倉庫事業者ではなく、正しく荷主に転嫁するよう注意が必要だと言われているわ。
詳細解説:標準運送約款改定のポイント

ここからは私が詳細を解説させていただきます!
今回の標準運送約款の改定では、物流業界で長年課題となっていた「待機時間」や「荷役作業」に関する料金体系が明確化されました。この改定は、運送会社が適正な対価を得られる仕組みを整えることを目的としています。以下で主な変更点を詳しく解説します。
詳しい内容はこちらから!https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha04_hh_000289.html
1. 待機時間料の明確化
これまで曖昧だった待機時間料について、車両サイズごとの30分単位で以下のように規定されました:
- 小型車: 1670円
- 中型車: 1760円
- 大型車: 1890円
- トレーラ: 2220円
これにより、運送会社は待機時間によるコストを正当に請求できるようになります。
2. 新設された積込料・取卸料
新たに「積込料」と「取卸料」が規定されました。これも30分単位で計算されます。
- 中型車(機械荷役): 2180円
- 中型車(手荷役): 2100円
このルールは、手作業や機械作業といった作業内容による違いも考慮されています。
3. 荷役作業2時間超過時の割増料金
荷役作業が2時間を超えた場合には、「5割増」の料金が適用されます。この割増率は労働基準法で規定された月60時間超過時の時間外労働割増率(5割以上)を参考に設定されています。この仕組みにより、長時間拘束による追加コスト負担が適切に反映されるようになりました。
4. 運賃とは別途収受可能なサービス対価
輸送以外のサービス(例: 荷待ちや荷役作業)の対価については運賃とは別途収受することが可能となり、その計算方法も通達で明示されています。また、この対価を適切に荷主へ転嫁することが求められています。
改定への影響と今後の課題
今回の改定は、物流業界全体で適正な料金体系を構築し、人手不足や長時間労働といった課題への対応策として期待されています。しかし、この新しいルールを現場で浸透させるためには以下のような課題があります:
- 荷主との交渉力強化:新たな料金体系を理解してもらうための説明責任。
- 適切な運用:倉庫事業者などではなく正しく荷主へコスト転嫁する仕組みづくり。
- 現場での周知徹底:ドライバーやスタッフへの教育。
これらをクリアすることで、新しい標準運送約款が物流現場でより効果的に活用されるでしょう。
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