新人ドライバー 太郎花子さん、最近ニュースで「標準運送約款」の改定が話題になっていましたね。これって具体的に何が変わったんですか？
ベテランドライバー 茂いい質問ね！今回の改定では、トラック運送業界の適正な取引環境を整備するためにいくつかの重要な変更が行われたの。特に注目すべきは以下の3点よ。
ベテランドライバー 茂標準的な運賃の引き上げ
燃料費や高速道路料金のコスト上昇を反映するため、平均で約8%運賃が引き上げられたわ。例えば、大型車の場合、距離制運賃は9.0%、時間制運賃は7.6%の上昇よ。
輸送以外のサービス料金の明確化
荷待ちや荷役作業など、輸送以外の業務に対する料金が新たに設定されたわ。これまで曖昧だった「待機時間料」や「積込料・取卸料」も明文化され、例えば中型車の場合、30分ごとの待機時間料は1760円と規定されたの。
利用運送手数料の新設
下請け事業者への手数料を運賃とは別に収受できるようになったわ。具体的には、運賃の10%が手数料として設定されているの。
新人ドライバー 太郎なるほど！でも、どうしてこういう改定が必要だったんですか？
ベテランドライバー 茂背景には「2024年問題」があるわ。ドライバー不足や長時間労働など、物流業界全体が抱える課題を解決するために、適正な運賃収受を促進し、物流の持続可能性を高める必要があったのよ。
標準運送約款改定について詳しく解説
FC物流マガジン編集部ここからは私が解説します！
国土交通省は2024年3月、新たな「標準的な運賃」と「標準運送約款」を告示しました。この改定は、トラック運送業界が抱える課題を解決し、公正で透明な取引環境を整備することを目的としています。以下にその具体的な内容を詳しく解説します。
1. 標準的な運賃の引き上げ
燃料費や高速道路料金などコスト上昇分を適切に転嫁できるよう、標準的な運賃が平均約8%引き上げられました。車両タイプごとの主な引き上げ率は以下の通りです:
| 車両タイプ | 距離制運賃増加率 | 時間制運賃増加率 |
|---|---|---|
| 小型車 | 6.8% | 5.2% |
| 中型車 | 6.5% | 5.4% |
| 大型車 | 9.0% | 7.6% |
| トレーラ | 12.3% | 10.2% |
また、燃料サーチャージ制度も見直され、基準価格は1Lあたり120円と設定されています。
2. 輸送以外のサービス料金
これまで曖昧だった荷待ちや荷役作業など輸送以外の業務についても料金体系が明確化されました。例えば:
- 待機時間料: 小型車で1670円/30分、中型車で1760円/30分。
- 積込料・取卸料: 中型車の場合、機械荷役で2180円/30分、手荷役で2100円/30分。
さらに、荷役作業が2時間を超える場合には割増料金（50%以上）が適用されます。
3. 利用運送手数料
下請け事業者への手数料として、「利用運送手数料」が新設されました。この手数料は元請け事業者が荷主から収受した運賃とは別に収受可能で、その水準は運賃の10%と規定されています。この仕組みにより、多重下請け構造の是正が期待されています。
2024年問題を解決するために導入されている制度の多くは、運送会社に新しいノルマのように貸されているが、それでは運送会社の金銭的や仕事の負担が大きくなっているだけという指摘もある。このような現状を打開するために荷主への規制増加も一つの解決策であるはずだ。
関連記事
今回の記事では、「待機時間料」や「利用運送手数料」に関する詳細も触れました。それぞれについてさらに深く知りたい方は以下の記事をご覧ください:
- 待機時間料について詳しく知る:
- 利用運送手数料について詳しく知る:
まとめ
今回の改定は、トラックドライバーや事業者にとって重要な転換点となります。適正な対価を得られる仕組みを整えることで、物流業界全体が持続可能な成長を遂げることが期待されています。このブログでは今後も最新情報をお届けしていきますので、お見逃しなく！
＼「FC車両リース」の詳細はこちら／
まずはお気軽にお問い合わせください！
まずはお気軽に
お問い合わせください！
TEL 03-5212-5197
お見積もりの際は次の資料をご用意ください。
・決算書（直近３期分）
・車検証
・既存リース契約のわかるもの（契約書・お支払い明細の写し 等）
※お見積もり、審査は無料です。
提携企業さま、または直接弊社にお問い合わせください。
