目次
1. はじめに
近年、ネット通販でよく見かける「送料無料」表示が注目を集めています。消費者にとっては魅力的なこの表示ですが、物流業界や通販事業者にとっては様々な課題を引き起こしています。この記事では、「送料無料」表示の背景と、消費者庁による自主的な見直し要請について詳しく解説します。

2. 「送料無料」とは?
「送料無料」とは、商品購入時に追加の送料がかからないことを意味します。しかし、実際には商品価格に送料が含まれている場合も多く、消費者はその点を意識しないことが一般的です。このような表示が消費者に誤解を与え、物流業界に負担をかけているとの指摘があります。
3. 消費者庁の要請
消費者庁は2023年12月、通販事業者に対し「送料無料」表示の自主的な見直しを求めました。具体的には、送料負担の仕組みを明示し、「送料無料」の理由や仕組みをわかりやすく説明することを求めています。この要請は、物流の2024年問題と呼ばれる物流業界の課題に対応するための一環です。
4. 物流の2024年問題とは?
物流の2024年問題とは、人手不足や運賃の上昇など、物流業界が直面している諸問題を指します。これらの問題は、特に再配達や過剰なサービス要求によって悪化しています。「送料無料」表示がこうした問題を助長しているとして、その見直しが求められています。
後編に続きます。