環状交差点って何?
環状交差点(ラウンドアバウト)とは、中央に円形の島があり、その周囲を車両が時計回りに進行する形式の交差点です。信号機を設置せず、車両がスムーズに流れることを目的としています。以下に、環状交差点の特徴と利点を詳しく説明します。

環状交差点の特徴
- 構造: 中央に円形の島があり、車両はこの島の周囲を時計回りに進行します。進入する際には、一時停止または減速して、すでに環状内を走行している車両に道を譲ります。
- 信号機なし: 環状交差点には通常、信号機が設置されていません。これにより、信号待ちによる渋滞が軽減されます。
- 優先権: 環状交差点内を走行している車両が優先されます。新たに進入する車両は、必ず一時停止または減速し、優先権を持つ車両に道を譲る必要があります。

環状交差点の利点
- 交通の円滑化: 信号待ちがないため、車両が途切れなく流れることができ、渋滞の緩和につながります。
- 安全性の向上: 交差点での衝突リスクが低く、事故の発生率が減少します。特に、重大な事故(正面衝突や側面衝突)が起こりにくい構造です。
- 環境への配慮: 停止と発進が少ないため、燃料消費が抑えられ、二酸化炭素排出量も削減されます。
- コスト削減: 信号機の設置や維持管理費用が不要なため、長期的にはコスト削減につながります。
日本ではまだ導入例が限られていますが、安全性や効率性から徐々に採用が進んでいます。特に地方自治体では、交通事故の減少や渋滞緩和を目的として導入が検討されています。
ラウンドアバウトは一般的な交差点とどこが違う?
一般的な交差点では、通常、二つの道路が直角に交わり、信号によって交通の流れが制御されています。それに対して、ラウンドアバウトでは、中心に円形の進入禁止エリアが設けられ、車両はその周囲を回りながら進行方向を変えます。環状部分にはいつでも進入可能で、任意の方向に出ることができるため、信号で停止や発進を指示する必要がありません。また、複数の道路が環状部分に接続でき、それらをスムーズに制御できる点も、従来の交差点とは異なる特徴です。
ラウンドアバウトの正しい通過方法
- 進入前の準備
- ラウンドアバウトに近づく際には、標識や路面標示を確認し、進行方向を決めます。
- 徐行し、すでにラウンドアバウト内を走行している車両に注意を払います。
- 優先権の確認
- ラウンドアバウト内を走行している車両が優先されます。進入する際には、必ず一時停止または減速し、優先権を持つ車両に道を譲ります。
- 進入時の注意
- 進入する際は左折し、時計回りに環状部分を進みます。
- 車線変更が必要な場合は、後方確認と合図を忘れずに行います。
- 環状内の走行
- 環状部分では速度を一定に保ち、安全な車間距離を維持します。
- 他の車両や自転車、歩行者にも注意を払いながら走行します。
- 出口での動作
- 出口が近づいたら、方向指示器で合図を出し、スムーズに環状部分から離脱します。
- 出口付近では特に歩行者や自転車に注意し、安全確認を徹底します。
- 特別な状況への対応
- 大型車両や緊急車両がいる場合は、その動きを優先し、安全な距離を保ちます。
- 天候や視界不良時には特に注意し、速度を落として慎重に走行します。
これらのポイントを守ることで、ラウンドアバウトを安全かつ円滑に通過することができます。運転者全員がルールを理解し、実践することが重要です。
ラウンドアバウトの走り方動画解説
ラウンドアバウトの設置数最多は?
日本で最もラウンドアバウトの設置数が多いのは宮城県です。
1位 宮城県 28か所 2位 愛知県 12か所 3位 長野県 10か所 (2023年3月末時点 出典:警視庁)
「主に東日本大震災で被害を受けた地域で新たな道路を建設する際、大規模災害発生時にも電気が不要で安全が通行が確保される環状交差点の導入を、自治体と協力して推進したということが挙げられます。」と宮城県の担当者は語っています。
亘理町に2020年に設置されたラウンドアバウトは、町役場や防災広場などの防災拠点に隣接しており、
復興のシンボルとしても整備されたということです。

ラウンドアバウトの運用の際に電源が不要という利点は災害時には重要な要素となるので、今後さらに数を増やしてほしいです。

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