物流業界は今、大きな転換期を迎えています。
2024年問題として知られるこの課題に直面する中で、各社はどのような対策を講じるべきでしょうか。
このシリーズ「5分でわかる『2024年問題とその対策』」では、2024年問題への様々な具体的な対策について解説します。

前回の第6回では2024年問題改善に向けた具体的な対策について解説しました。今回の第7回でも引き続き具体的な対策について詳しく解説します。

今回は具体的な対策として、集荷先や配達先の集約についてです。
集荷先や配送先の集約
概要:
運送業界では、集荷先や配送先が複数にわたることで、荷待ち時間や荷役時間が長くなることが課題となっています。これを改善するために、集配先を集約することで拘束時間を短縮し、効率的な運送を実現する方法があります。
メリット
- 拘束時間の短縮: 集配先の集約により、運送ドライバーの拘束時間を短縮できます。
- リードタイムの削減: 荷主にとっても、集荷・配送形態の変更によってリードタイムの削減が期待できます。
- 在庫効率化: 在庫の効率化やコスト削減が図れます。

次に参考事例について詳しく解説します。
参考事例: ストックポイント活用による拘束時間削減(山形県)
S山形県で実施された青果物輸送におけるストックポイントの活用により、ドライバーの拘束時間を短縮した事例です。
- 成功のポイント:
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発荷主の協力: ストックポイントの活用に対する発荷主の協力が得られた。
着荷主の改善: 着荷主が荷受け方法を改善し、ドライバーが対応しやすい仕組みを確立していた。
- 効果の検証:
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拘束時間短縮: ストックポイントを活用することで、走行時間と積込み回数の削減から、平均して1台あたり約1時間の拘束時間短縮が見込まれた。
コスト削減: 全体で約7%のコスト削減が見込まれた。
- 課題:
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青果物は生産期間が限定され、一品種の輸送時期も短い。
市場での待機時間が長く、拘束時間の短縮が困難。
集荷、配荷先が複数あるとそれぞれで手待ち時間が発生する。
事業内容:
集荷、配荷先を集約することで拘束時間の短縮を図る。
ストックポイントの機能検証を行う。
市場での取扱いについては他県との協調の中で進める。
パレット化の推進を図る。
- 結果:
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ストックポイントを活用した場合、走行時間と積込み回数の削減により、平均して1台あたり約1時間の拘束時間短縮が見込まれた。
ストックポイントの活用により、全体で約7%のコスト削減が見込まれた(状況により変動あり)。
パレット化の推進により、さらに効率化が図られる。
- 荷主企業のメリット:
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ドライバーの拘束時間が短縮され、実運送事業者の要員確保が容易になる。
ストックポイントまでの労働力は女性ドライバーの活用で対応可能。
ストックポイントまでの単協からの集約費用の負担軽減が課題。
- 成功の要因:
-
団体の協力の下、ストックポイントの活用効果を確認できた。
着荷主が荷受け方法を改善し、ドライバーが対応しやすい仕組みを確立していた。
この事例は、集荷先や配送先の集約によって運送業界の効率化を図る上での参考となります。ストックポイントの活用やパレット化の推進により、ドライバーの拘束時間の短縮やコスト削減が実現できることを示しています。
※出典:厚生労働省,国土交通省,公益社団法人 全日本トラック協会「取引環境と長時間労働の改善に向けたガイドライン事例集
今回取り上げたストックポイント活用による拘束時間削減は、運送会社だけでなく荷主にとっても大きなメリットがあります。この方法を導入するには、配達料の値上げを伴うので時間をかけて関係者間での協議が必要です。
しかし、2024年問題の解決には、運送業界の関係者全員が協力し合うことが不可欠です。交渉術に関する詳細な解説が掲載されている記事も参考にしてください。


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