たった1記事でトラックリースバックのメリット・デメリット・対応車種を解説。株式会社ファンドクリエーション

目次

リースバックとは

リースバックとは、所有している資産を一度売却し、その後リース契約を結んで同じ資産を使い続ける仕組みです。

たとえば企業が自社ビルや倉庫を持っている場合、それをリース会社に売却し、同時にリース契約を結べば、売却後も同じ場所を引き続き使用できます。
売却代金を受け取ることで、事業資金や設備投資などに活用できる点が大きな特徴です。

リースバックは次のようなケースで活用されています。

・急な資金需要に対応したい
・財務体質を改善したい

このように、リースバックは保有資産を現金化しつつ、事業に必要な設備を維持できる資金調達の手段として、多くの企業が導入しています。

トラックリースバックとは

トラックリースバックとは、所有しているトラックをリース会社に売却し、売却後もリース契約を結んで同じ車両を使い続けられる仕組みです。
資金を調達しながら、日々の配送業務を止めることなく事業を継続できる点が最大の特徴です。

通常、トラックを売却すれば手元に現金は入りますが、その車両を業務に使うことはできません。
一方でリースバックを活用すれば、売却によって得た資金を運転資金や設備投資に回しながら、これまでと同じトラックをそのまま使用できます。

仕組みを整理すると次のようになります。

  1. 所有しているトラックをリース会社が時価で買い取る
  2. 買取価格を基にリース料を算出
  3. リース契約を締結し、使用を継続

これにより、所有者はリース会社に移りますが、運送業者は使用者として同じ車両を運行できるわけです。

不動産リースバック

リースバックはもともと、不動産分野で広く活用されてきた資金調達の方法です。
オフィスビルや倉庫、自宅などを一度売却し、その後リース契約を結ぶことで、売却後も同じ建物を使い続けられます。

トラックリースバックと考え方は同じですが、対象が「建物」になるため、活用シーンや注意点は少し異なります。

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リースバックできる車種

トラックリースバックは以下のような特殊車両も対象となります。これらの車両をお持ちの方はぜひご検討ください。

※以下は当社サービス「FC車両リース」のご案内です。

トラックリースバックのメリット

トラックリースバックには、資金調達だけでなく事業運営にも役立つ利点があります。
主なメリットは次の3つです。

1. 資金調達がしやすい

リースバックを利用すれば、所有していたトラックを売却した代金を一度に受け取れるため、短期間でまとまった資金を調達できます。
ローンに比べて柔軟な審査基準が設けられることもあり、比較的スピーディに資金調達が可能な場合があります。

調達した資金は、運転資金の補填や新規の車両購入、人材確保など、事業に必要なさまざまな用途に活用できます。


2. 簿価との差額を利益計上できる

会計上の簿価よりも高い価格でトラックを売却できた場合、差額を売却益として計上できます。
これにより、一時的に利益が増加し、財務体質の改善につながるケースもあります。

特に長く使ってきた車両を売却すると、帳簿上の価値が低いため、売却価格とのギャップが資金面でプラスに働きやすいといえます。


3. 車両を手放さずにそのまま使える

通常の売却では、車両を買主に引き渡す必要があり、業務に支障が出ます。
一方でリースバックなら、売却後も同じトラックをそのまま使用できるため、配送や物流業務を止める必要がありません。

トラックリースバックのデメリット

リース料金が発生する

トラックを売却して資金を調達できる一方で、その後はリース料金を毎月支払う必要があります。
短期的には資金繰りが改善しても、長期的にはコストとして負担が続く点を考慮しなければなりません。

特に、売却価格よりもリース料が割高になるケースや、長期間にわたり支払いが続く場合は、総コストを事前に試算することが重要です。

中途解約ができない

リース契約は原則として契約期間中に解約することができません。

そのため、導入前には契約期間や事業計画を慎重に検討することが求められます。

修繕・維持費は自己負担

リース契約に切り替わっても、車両の修繕や点検、保険料などの維持費は利用者の負担となります。
所有していた頃と同じように、整備や車検、タイヤ交換などは自社で対応が必要です。

事例紹介

ここでは、トラックリースバックを活用して必要な資金を調達した運送会社C社の事例を紹介します。

中部地方で運送業を営むC社の課題

C社は中部地方で中型トラックを複数台保有し、長年、新車を購入する際には5年ローンを利用してきました。
しかし近年は、人手不足による売上減少や燃料費の高騰が続き、ローン返済が資金繰りの大きな負担になっていました。
特に、返済期間中は毎月の資金が固定的に出ていくため、設備投資や人材採用など新たな取り組みに充てる余裕がありませんでした
そこでC社は、当社の「FC車両リース」を活用することを決断しました。
具体的には、ローン返済中だった3年目のトラックをリース会社に売却し、5年間のリース契約を結ぶことで、手元にまとまった現金を得ることができました。これにより、トラックを手放すことなく、新たな設備導入や運転資金に活用できる資金を確保
売却益を得ながらリース契約に移行したことで、事業の成長に必要な資金を短期間で調達できました。

※本事例は株式会社ファンドクリエーションの顧客事例として、内容を一部編集しています。
掲載内容は特定のお客様の実績を示したものであり、全ての企業に同様の結果を保証するものではありません。

まとめ

トラックリースバックは、所有しているトラックを売却しつつ、そのまま使い続けられる資金調達の仕組みです。
設備投資や運転資金を確保したい運送会社にとって、有力な選択肢のひとつといえます。

主なメリットは次のとおりです。

  • トラックを手放さずに資金を調達できる
  • 簿価との差額を利益として計上できる場合がある
  • 業務を止めずに資金繰りを改善できる

一方で、導入にあたっては次のような注意点もあります。

  • 修繕や整備費用は利用者が負担する
  • 毎月のリース料金が発生する
  • 契約期間中は原則として解約できない

リースバックは、資金繰りを圧迫せずに資金調達を行いたい企業に向いている一方で、契約条件やコストを慎重に見極める必要があります。
適切に活用すれば、事業を継続しながら新たな資金を生み出す有効な手段となるでしょう。

※本記事は2025年9月末日時点の法令・会社規則に基づいて作成しています。
※リースバックはリース契約によるものであり、融資や貸付を行うものではありません。
※会計処理や税務上の取扱いは企業の状況により異なります。詳細は専門家へご確認ください。

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